光が影を照らすとき

朝食が終わったあとも、俺の頭の中は灯向でいっぱいだった。

たった1日話しただけの、それだけの相手で、今灯向が俺に本当に会いたがっているのかと聞かれると、答えることが出来ない。

でも、俺は昨日、初めて人と楽しく話した。

俺にとっては、とても重要なことだった。

だから今は、どうしても、灯向に会いたいのだ。

「先生っ!!」

俺は走って教師の元へ行った。

「ん?なんだお前か、どうした」

「あ、その、き、昨日落し物しちゃって、だから、と、取りに行きたいんです」

いざとなるとやっぱり上手く話せない。

昨日灯向と話せたのは本当に奇跡だった。