「う、うぅ…やっぱり頭痛いなぁ…。」

け、けど、転校初日だし、しっかりしなきゃ!

…ガチャ…。

「し、失礼します!一ノ瀬萌です…。」

だ、誰も…いない…。

転校初日、朝から、頭が痛く、ちょっとフラフラ気味の私。

けど、この学園は、寮生活が主流となっているので、もちろん私も、寮で生活をすることになり、ママもパパもいない状態…。

仕方なく学園に、元気よくとは言わないけれど、登校してきた…。

でも、なんか、誰もいない…。

さっきよりも頭が痛くなってる気がするし…。

職員玄関から入ってきたものの、廊下は、人の気配がなく、シーンとしている…。

とりあえず、歩いてみる?
と、自問自答しながら、歩き始める…。

朝だから、明るいけれども、自分の足音だけが響く廊下は、なんだか不気味…。

…三分ほど歩いたけど、家庭科室や、理科室など、綺麗な教室があるだけで、一向に人の気配がしない…。

なんか、目の前がぼーっとしてきたな…
…。

あ、なんか、目が潰れて…。

バタ…。