☆☆☆
「リナちゃん! 今日一緒にカラオケ行かない?」
放課後になり友人数人から誘いを受けたリナは今日が金曜日だと思い出した。
金曜日の放課後はみんな遊びたいようでよくリナに誘いをかけてくる。
リナも土曜日がイベントなどでなければ誘いに乗ることが多かった。
カラオケなら歌の練習にもなる。
そう思って誘いを受けようとしたとき、不意に今朝聞いた仮面の噂について思い出していた。
1人で放課後の屋上に向かうと、必要な人の前に仮面が落ちている。
その仮面をつけると犯罪のプロになれるという。
もしも自分が犯罪者になるとすると、なにになるだろう?
考えて、すぐに思い当たったのは妹の万引きの姿だった。
自分が万引きのプロになることができれば、もう妹にあんなことをさせなくても済む。
お金だって必要なくなる。
そう思うと途端に万引きという犯罪がとても魅力的なものに感じられてきた。
もちろん、悪いことだという認識もあるが、それ以上に家族の支えになるのではないかと思ってしまった。
「ごめん。今日はちょっと用事があるの。また今度誘ってくれる?」
リナは顔の前で両手をパンッと合わせて謝罪した。
「そっかぁ、それなら仕方ないね。また今度遊ぼうね!」
「リナちゃん! 今日一緒にカラオケ行かない?」
放課後になり友人数人から誘いを受けたリナは今日が金曜日だと思い出した。
金曜日の放課後はみんな遊びたいようでよくリナに誘いをかけてくる。
リナも土曜日がイベントなどでなければ誘いに乗ることが多かった。
カラオケなら歌の練習にもなる。
そう思って誘いを受けようとしたとき、不意に今朝聞いた仮面の噂について思い出していた。
1人で放課後の屋上に向かうと、必要な人の前に仮面が落ちている。
その仮面をつけると犯罪のプロになれるという。
もしも自分が犯罪者になるとすると、なにになるだろう?
考えて、すぐに思い当たったのは妹の万引きの姿だった。
自分が万引きのプロになることができれば、もう妹にあんなことをさせなくても済む。
お金だって必要なくなる。
そう思うと途端に万引きという犯罪がとても魅力的なものに感じられてきた。
もちろん、悪いことだという認識もあるが、それ以上に家族の支えになるのではないかと思ってしまった。
「ごめん。今日はちょっと用事があるの。また今度誘ってくれる?」
リナは顔の前で両手をパンッと合わせて謝罪した。
「そっかぁ、それなら仕方ないね。また今度遊ぼうね!」



