「お金が……ないから?」


小さな声で呟くと、リナの胸が押しつぶされてしまいそうになった。


中学生の妹に万引きなんてさせてしまっているのは自分のせいじゃないかと考えてしまう。


自分がアイドルなんてしているからお金がなくなっていくんだ。


自分がアルバイトをすれば、もっとお金が入るのに……。


リナの中のショックな気持ちは、いつの間にか自分自身を攻める要因へと変化して行ったのだった。