☆☆☆
2年生にあがってからリナと同じB組になれたことは本当に奇跡だと感じた。
何度も話しかけようとしたし、イベントも見に行った。
だけどリナと恵一との関係は縮まることなく、今もこうしてこそこそと盗撮を続けている。
それなのに……。
恵一は右斜め前の大田の後頭部をにらみつけた。
まさかこいつまで同じクラスになるとは思っていなかった。
しかも恵一が見る限り大田さんはリナのことが好きだ。
だからこそさっきみたいに大田には盗撮がバレてしまいそうになったりする。
あいつは要注意人物だ。
「ねぇ、この学校の噂って知ってる?」
後ろの席からそんな声が聞こえてきて恵一は我に返った。
気がつくとすでにホームルームは終わっていて、休憩時間に入っている。
振り向くと女子生徒が3人固まって騒いでいた。
「噂ってどんな?」
「誰と誰が付き合ってるとか、そういうやつ?」
「そういうんじゃないよ。どっちかと言えば学校の七不思議みたいな話」
そう言われて他の2人は一瞬黙り込む。
そして同時に笑い声をあげていた。
2年生にあがってからリナと同じB組になれたことは本当に奇跡だと感じた。
何度も話しかけようとしたし、イベントも見に行った。
だけどリナと恵一との関係は縮まることなく、今もこうしてこそこそと盗撮を続けている。
それなのに……。
恵一は右斜め前の大田の後頭部をにらみつけた。
まさかこいつまで同じクラスになるとは思っていなかった。
しかも恵一が見る限り大田さんはリナのことが好きだ。
だからこそさっきみたいに大田には盗撮がバレてしまいそうになったりする。
あいつは要注意人物だ。
「ねぇ、この学校の噂って知ってる?」
後ろの席からそんな声が聞こえてきて恵一は我に返った。
気がつくとすでにホームルームは終わっていて、休憩時間に入っている。
振り向くと女子生徒が3人固まって騒いでいた。
「噂ってどんな?」
「誰と誰が付き合ってるとか、そういうやつ?」
「そういうんじゃないよ。どっちかと言えば学校の七不思議みたいな話」
そう言われて他の2人は一瞬黙り込む。
そして同時に笑い声をあげていた。



