そのまま力を込めると、細い腕がボキッ! と音を鳴らして折れる感触がした。


花子が悲鳴をほとばしらせてその場に倒れこむ。


光平は花子の体に馬乗りになり、ハンマーを振り上げた。


いやだ。


こんなことしたくない!


感情だけがあふれ出して涙がこぼれた。


花子が青い顔をして自分を見上げている。


この子だけは、どうか助け――っ!!


光平の腕が、ハンマーを振り下ろした。



END