「まあ、誰に何をされても、自衛の手はいくらでもあるから」
その自衛の手段について風雅は言わないし、私も聞かない方が良さそうだ。これだけ急成長した大企業。そういった清濁併せ呑む側面があってもおかしくはないのだろう。でも……。
「風雅、危険な目に遭わないように気をつけなさいよ。あと、働き過ぎは、もうちょっと改善しなさい」
「そうだね。週に何度かは希帆と夕ご飯食べられるようにしておく」
「ちゃんと帰ってくるから、待ってるのよ」
私の言葉に風雅が感極まったように背後からきつく抱き締めてきた。
「希帆、大好き」
「はいはいはい。私もそこそこは好き。友達として」
「今なんかすごくいいムードじゃない?」
そう言ってお腹をさわさわ触ってくるので、私はべしんとその手を叩いた。
「友達として、って言ったわよね」
「ハイ、言いました」
風雅はおとなしく引き下がり、これ以上の悪さをしないよう手を拳にした。
それでも私たちはその晩、そうしてくっついて眠った。
なんだか、慣れてしまった。明日から風雅の大きな身体を気にせず、のびのびベッドで眠れるのは嬉しいことだと思おう。けして寂しいだなんて思わないようにしないと。
その自衛の手段について風雅は言わないし、私も聞かない方が良さそうだ。これだけ急成長した大企業。そういった清濁併せ呑む側面があってもおかしくはないのだろう。でも……。
「風雅、危険な目に遭わないように気をつけなさいよ。あと、働き過ぎは、もうちょっと改善しなさい」
「そうだね。週に何度かは希帆と夕ご飯食べられるようにしておく」
「ちゃんと帰ってくるから、待ってるのよ」
私の言葉に風雅が感極まったように背後からきつく抱き締めてきた。
「希帆、大好き」
「はいはいはい。私もそこそこは好き。友達として」
「今なんかすごくいいムードじゃない?」
そう言ってお腹をさわさわ触ってくるので、私はべしんとその手を叩いた。
「友達として、って言ったわよね」
「ハイ、言いました」
風雅はおとなしく引き下がり、これ以上の悪さをしないよう手を拳にした。
それでも私たちはその晩、そうしてくっついて眠った。
なんだか、慣れてしまった。明日から風雅の大きな身体を気にせず、のびのびベッドで眠れるのは嬉しいことだと思おう。けして寂しいだなんて思わないようにしないと。



