翌日、予定通り風雅のお父様である左門社長のお見舞いに行くことになっていた。しかし、出発前に風雅のスマホが鳴った。
「ごめん、希帆。ちょっと会社に顔出してくる。ここで待ってるか、病院の近くでお茶でもして時間潰しててくれない?」
どうやらトラブルのようだ。すまなそうに言う風雅に私は答える。
「面会時間終わっちゃうと困るし、私、先にお父様のところに行くよ」
「あ、そう? 平気?」
「私が挨拶するのがメインでしょう? 大丈夫、お父様の具合が悪くならないように、風雅とは仲良くやってるって言っておくから」
私は請け負って、風雅と駅で別れた。風雅のお父様の病院は二十三区から出た東京郊外にある。十年以上前に倒れたときからここがかかりつけだそうだ。
お見舞いに制限はないようなので、お父様が好きな和菓子を買い病院へ。
上階の個室、所謂VIPルームに風雅のお父様は入院していた。たぶん、都内のセレブ病院と比べたら質素なVIPルームだと思う。小奇麗でちょっと広い個室といった雰囲気。豪華なホテルって感じではない。
「希帆ちゃん、よく来てくれたね」
お父様はベッドに身体を起こし、私を出迎えてくれた。思ったよりずっと顔色はよく、表情も明るい。
「ご無沙汰してます。風雅さんは後から来るそうです」
「ああ、本人から連絡が入ってるよ」
私はお土産の和菓子を見せる。一緒に食べようと誘ってくれるので、備え付けのポットとティーパックでお茶を淹れた。
「ごめん、希帆。ちょっと会社に顔出してくる。ここで待ってるか、病院の近くでお茶でもして時間潰しててくれない?」
どうやらトラブルのようだ。すまなそうに言う風雅に私は答える。
「面会時間終わっちゃうと困るし、私、先にお父様のところに行くよ」
「あ、そう? 平気?」
「私が挨拶するのがメインでしょう? 大丈夫、お父様の具合が悪くならないように、風雅とは仲良くやってるって言っておくから」
私は請け負って、風雅と駅で別れた。風雅のお父様の病院は二十三区から出た東京郊外にある。十年以上前に倒れたときからここがかかりつけだそうだ。
お見舞いに制限はないようなので、お父様が好きな和菓子を買い病院へ。
上階の個室、所謂VIPルームに風雅のお父様は入院していた。たぶん、都内のセレブ病院と比べたら質素なVIPルームだと思う。小奇麗でちょっと広い個室といった雰囲気。豪華なホテルって感じではない。
「希帆ちゃん、よく来てくれたね」
お父様はベッドに身体を起こし、私を出迎えてくれた。思ったよりずっと顔色はよく、表情も明るい。
「ご無沙汰してます。風雅さんは後から来るそうです」
「ああ、本人から連絡が入ってるよ」
私はお土産の和菓子を見せる。一緒に食べようと誘ってくれるので、備え付けのポットとティーパックでお茶を淹れた。



