「美味しいところいっぱいあるわよ」
そう言って、まるで今度案内してあげる的なニュアンスになってしまい反省した。風雅と台湾に行く予定はない。
「まあ、とにかく風雅はあんまり朝ごはんに時間を割かないで。その分、休んで」
手作りのごはんは嬉しいような申し訳ないような気分になってしまいいけない。
なにしろ、風雅はかなり忙しくてこの朝食を作る暇があるなら絶対寝ていたほうがいいはずだもの。
「俺のこと心配してくれてる? 希帆優しい」
「普通よ。あれだけの大きな会社で社長代行やってるんだから大変なのはわかるけど、風雅毎日遅すぎ。働きすぎじゃない?」
私のしかめっ面を見て、風雅はふふと笑う。
「親父は人を見る目があるから、部下はみんな有能だよ。俺を支えてくれる。俺はみんなに言われるままにやってるだけだから、らくちんらくちん」
その言葉は半分真実で、半分謙遜だろう。家にいるときもひっきりなしにスマホが振動しているのを知っているし、たまに通話している会話を聞けば部下がどれほど彼を頼りにしているかが伝わってくる。
お父様に人を見る目があるなら、風雅は人を惹きつける才能の持ち主。ここ数年、婚約者として年に数度会うだけの関係でも、彼が部下たちとどう接しているかを目にしてきた。
風雅は部下に熱烈に支持されている。だから、トップの病という緊急事態でも、会社はうまく回っている。
「親父や部下のみんなの意見もあって、年内には俺が社長職を継ぐことになりそうだよ」
「そうなんだ」
「希帆、社長夫人になっちゃうね。あ、一応CEOって役職名に改めるらしいけど」
そう言って、まるで今度案内してあげる的なニュアンスになってしまい反省した。風雅と台湾に行く予定はない。
「まあ、とにかく風雅はあんまり朝ごはんに時間を割かないで。その分、休んで」
手作りのごはんは嬉しいような申し訳ないような気分になってしまいいけない。
なにしろ、風雅はかなり忙しくてこの朝食を作る暇があるなら絶対寝ていたほうがいいはずだもの。
「俺のこと心配してくれてる? 希帆優しい」
「普通よ。あれだけの大きな会社で社長代行やってるんだから大変なのはわかるけど、風雅毎日遅すぎ。働きすぎじゃない?」
私のしかめっ面を見て、風雅はふふと笑う。
「親父は人を見る目があるから、部下はみんな有能だよ。俺を支えてくれる。俺はみんなに言われるままにやってるだけだから、らくちんらくちん」
その言葉は半分真実で、半分謙遜だろう。家にいるときもひっきりなしにスマホが振動しているのを知っているし、たまに通話している会話を聞けば部下がどれほど彼を頼りにしているかが伝わってくる。
お父様に人を見る目があるなら、風雅は人を惹きつける才能の持ち主。ここ数年、婚約者として年に数度会うだけの関係でも、彼が部下たちとどう接しているかを目にしてきた。
風雅は部下に熱烈に支持されている。だから、トップの病という緊急事態でも、会社はうまく回っている。
「親父や部下のみんなの意見もあって、年内には俺が社長職を継ぐことになりそうだよ」
「そうなんだ」
「希帆、社長夫人になっちゃうね。あ、一応CEOって役職名に改めるらしいけど」



