私の中途半端な答えに、風雅はとても嬉しそうに微笑み頷いた。
「よかった。じゃあ、俺は時間をかけて希帆に好きになってもらえるよう頑張ればいいんだ。高校のときと一緒だね。最初は友達認定もしてくれなかった希帆が、最後は一番仲良しだったもんね」
「言っておくけど、あれは友達認定じゃないわよ。気づいたら友達っぽくなってただけで」
「じゃあ、結婚も『気づいたら夫婦っぽくなってる』の路線で行こう」
私に向かって椅子を引き、再び座るように促すと、自分の席に着き直す。
「さ、朝ごはんの続き。午前中に親父に会いにいってその足で入籍してくるね」
「うう」
「希帆、すごく不本意そう」
「不本意じゃないわよ。結婚はするって了承したでしょう」
フォークでざくざく野菜を指して口に運ぶ私に風雅がささやいた。
「今日から、左門希帆だね」
「そうね」
「まずはひと月、よろしく」
その笑顔に、ぞくりとしたのは本能的なものだろうか。先ほど一瞬過った風雅の瞳の暗い色を思いだす。
私は答えず、残りの朝食を黙々と口に運び続けた。
「よかった。じゃあ、俺は時間をかけて希帆に好きになってもらえるよう頑張ればいいんだ。高校のときと一緒だね。最初は友達認定もしてくれなかった希帆が、最後は一番仲良しだったもんね」
「言っておくけど、あれは友達認定じゃないわよ。気づいたら友達っぽくなってただけで」
「じゃあ、結婚も『気づいたら夫婦っぽくなってる』の路線で行こう」
私に向かって椅子を引き、再び座るように促すと、自分の席に着き直す。
「さ、朝ごはんの続き。午前中に親父に会いにいってその足で入籍してくるね」
「うう」
「希帆、すごく不本意そう」
「不本意じゃないわよ。結婚はするって了承したでしょう」
フォークでざくざく野菜を指して口に運ぶ私に風雅がささやいた。
「今日から、左門希帆だね」
「そうね」
「まずはひと月、よろしく」
その笑顔に、ぞくりとしたのは本能的なものだろうか。先ほど一瞬過った風雅の瞳の暗い色を思いだす。
私は答えず、残りの朝食を黙々と口に運び続けた。



