蘭「なにから話せばいいかしら…」


2年前の夏。

私が高校1年生の時にお母さんの友達に会いに行った。

その息子さんが彩輝だった。

私と彩輝は会った時から話しが合い

お互い惹かれていった。

何回もデートをして家族ぐるみで海に行ったりして楽しい日々だった。

でも、あの日…

私のお父さんは彩輝を守って死んだ。

彩輝はその責任を感じていた。

茜「誰も悪くなかった…」

蘭「茜…」

私は、彩輝を責めた。

『私のお父さんを返して』

その言葉を聞いた彩輝は

自殺未遂をした。

私の目の前で

『俺のせいでごめん。』

茜「私は…彩輝が大好きだった。
目の前で大切な人を2人とも私が殺したようなもの…」

彩輝「違う!!!!!」

茜「……彩輝、」

彩輝「蘭さん、、茜。
あの時は、俺のせいで和俊さんを死なせてしまいすみませんでした。」

蘭「彩輝くん…私もごめんなさい、
取り乱して貴方を責めてしまった…」

彩輝「いえ…当たり前のことです…」

彩輝「茜…和俊さんを死なせたのは俺のせいでもあるけど、、あの時、車が猛スピードでこっちに来るのが見えて茜を守らなきゃと思って道路に出たんだ。」

茜「え…?」

彩輝「でも、その直前で和俊さんが俺を庇った。和俊さんは最後に、茜と蘭さんをよろしくな。って言って俺の腕の中で息を引き取った…」

彩輝「だから…」

真登「彩輝くん?だったかな、話はわかったよ。話を聞いて誰も悪くはないよ。
茜も蘭も彩輝くんも…だから、3人とも…自分をお互いを責めたらダメだ…」

3人「……」

志優「茜、大丈夫か、?」

茜「……」

蘭「茜…?」

みんなが何かを話してる…

でも、目の前がぼやけて…

あぁ…私、、倒れるかも…

志優「茜!?」