学校の様子を窺って、気づいたのは。
少年騎士団時代の同級生が一人もいないことだった。
まさか…と渚は思っていた。
自分以外、全員殺されたのではないかと。
ただ、委員長やネオンの話を聴いていると、青年騎士団の学校は国内に複数あることを知った。国家直営なのはこの学校だけで。
他にも私立の青年騎士団が幾つかあるそうだ。
「ここは、貴族かよほど成績優秀な人じゃないと選ばれないんだってさ」
ネオンに言われ、何で自分はここにいるんだろうと渚は思った。
だが、自分の顔を鏡で見て、海の一族だからか…と悟った。
かつて、タイラが意地悪に言っていた「おまえは珍しいから」という言葉。
褐色の肌に黒髪、何よりも一番珍しいとされる黒い瞳。
珍しい人間だからか・・・。
そのせいで助かった哀しい存在。
考えると苦しくなる過去。
そして自分の存在。
渚は頭をぶんぶんと振って考えないようにしながら、毎日を過ごすしかなかった。
学校に慣れ、あの家での生活にも慣れた頃。
新たな人物と出会うハメになる。
学校から帰宅して寝室で着替えていると、隣からガタガタと物音がしたので不思議に思い隣の部屋をのぞき込んだ。
2階は3部屋あるそうだが、使用していいのは寝室として使用されている部屋だけだそうで、あとの部屋は立入禁止だと説明を受けていた。
隣の部屋では、箒を持ったクリスがせっせと掃除している。
「クリス、何しているの?」
「あ、おかえり。渚。見ての通り、掃除だよ」
部屋の中は物で溢れ返っている。埃っぽい部屋に渚は咳き込んだ。
「気を付けて。ずっと換気してなかったからね」
「どうしたの、急に掃除なんかして」
苦しくなって渚はたまらず部屋から離れた。
クリスも部屋を出た。
「新しいルームメイトが来るんだ。だから、その準備をしなきゃいけないのさ」
「ルームメイトお?」
少年騎士団時代の同級生が一人もいないことだった。
まさか…と渚は思っていた。
自分以外、全員殺されたのではないかと。
ただ、委員長やネオンの話を聴いていると、青年騎士団の学校は国内に複数あることを知った。国家直営なのはこの学校だけで。
他にも私立の青年騎士団が幾つかあるそうだ。
「ここは、貴族かよほど成績優秀な人じゃないと選ばれないんだってさ」
ネオンに言われ、何で自分はここにいるんだろうと渚は思った。
だが、自分の顔を鏡で見て、海の一族だからか…と悟った。
かつて、タイラが意地悪に言っていた「おまえは珍しいから」という言葉。
褐色の肌に黒髪、何よりも一番珍しいとされる黒い瞳。
珍しい人間だからか・・・。
そのせいで助かった哀しい存在。
考えると苦しくなる過去。
そして自分の存在。
渚は頭をぶんぶんと振って考えないようにしながら、毎日を過ごすしかなかった。
学校に慣れ、あの家での生活にも慣れた頃。
新たな人物と出会うハメになる。
学校から帰宅して寝室で着替えていると、隣からガタガタと物音がしたので不思議に思い隣の部屋をのぞき込んだ。
2階は3部屋あるそうだが、使用していいのは寝室として使用されている部屋だけだそうで、あとの部屋は立入禁止だと説明を受けていた。
隣の部屋では、箒を持ったクリスがせっせと掃除している。
「クリス、何しているの?」
「あ、おかえり。渚。見ての通り、掃除だよ」
部屋の中は物で溢れ返っている。埃っぽい部屋に渚は咳き込んだ。
「気を付けて。ずっと換気してなかったからね」
「どうしたの、急に掃除なんかして」
苦しくなって渚はたまらず部屋から離れた。
クリスも部屋を出た。
「新しいルームメイトが来るんだ。だから、その準備をしなきゃいけないのさ」
「ルームメイトお?」



