何故、自分はいきなり連れ去られ、ここにいるのか。
自分が家族の仕事を手伝わずにサボっていた罰だろうかと思った。
だが、様子を見ていると違うことに気づいた。
クラスの人間を見ていると、2種類の人間がいることに気づく。
一つは、自分が望んでこの少年騎士団に入団したという者。
もう一つは渚と同じように、連れ去られたという者だった。
目の前で同い年の人間を殺されてから渚の頭は恐怖で支配されていた。
言われるがまま行動するしかなかった。
少年騎士団が何をするかといえば、勉強して学ぶ場であった。
午前中は教室で授業を受け、午後は身体を動かす訓練があった。
一日のスケジュールは分刻みにあり、毎日へとへとになってベッドに倒れ込んだ。
一週間ぐらいは、学校の様子を窺がっていたが。
次第に緊張感の溶けてきた渚は此処から脱出しようと考えるようになった。
家族が生きているなんて言われても、信じられるわけがなかった。
母や姉も心配であったが、オババやナンがどうしているかも知りたかった。
とはいえ、厳重に警備された空間の中で。
逃げ出そうというのは困難を極める。
「早くこんなところから逃げ出したい」
と毎日嘆いている渚を黙ってキョンは聴いていた。
だが、ある日。キョンは凄いことを言い出した。
「校舎の裏の掃除を任されたんだけどね。そこの壁に穴が開いているんだ」
寝る前に、渚とキョンはお喋りをしていた。
その時、急にキョンが言い出したのだ。
一週間経った頃には、渚とキョンは打ち解けて仲良しになっていた。
「そこから、マリクは逃げ出せるんじゃないのかな?」
「本当に?」
信じられないと渚は声を潜めて言った。
あまり大声を出すと廊下で見張っている者に怒られてしまう。
「今度、掃除するときに見てみなよ」
キョンの一言は渚にとって希望に変わった。
翌日。
掃除の時間になって、渚は箒片手に校舎の裏に行った。
少年騎士団の活動拠点を、ぐるっと高い壁が囲っているのだが。
確かにキョンの言う通り壁に小さな穴が開いている。
これは行けると踏んだ渚は計画を練ることにした。
自分が家族の仕事を手伝わずにサボっていた罰だろうかと思った。
だが、様子を見ていると違うことに気づいた。
クラスの人間を見ていると、2種類の人間がいることに気づく。
一つは、自分が望んでこの少年騎士団に入団したという者。
もう一つは渚と同じように、連れ去られたという者だった。
目の前で同い年の人間を殺されてから渚の頭は恐怖で支配されていた。
言われるがまま行動するしかなかった。
少年騎士団が何をするかといえば、勉強して学ぶ場であった。
午前中は教室で授業を受け、午後は身体を動かす訓練があった。
一日のスケジュールは分刻みにあり、毎日へとへとになってベッドに倒れ込んだ。
一週間ぐらいは、学校の様子を窺がっていたが。
次第に緊張感の溶けてきた渚は此処から脱出しようと考えるようになった。
家族が生きているなんて言われても、信じられるわけがなかった。
母や姉も心配であったが、オババやナンがどうしているかも知りたかった。
とはいえ、厳重に警備された空間の中で。
逃げ出そうというのは困難を極める。
「早くこんなところから逃げ出したい」
と毎日嘆いている渚を黙ってキョンは聴いていた。
だが、ある日。キョンは凄いことを言い出した。
「校舎の裏の掃除を任されたんだけどね。そこの壁に穴が開いているんだ」
寝る前に、渚とキョンはお喋りをしていた。
その時、急にキョンが言い出したのだ。
一週間経った頃には、渚とキョンは打ち解けて仲良しになっていた。
「そこから、マリクは逃げ出せるんじゃないのかな?」
「本当に?」
信じられないと渚は声を潜めて言った。
あまり大声を出すと廊下で見張っている者に怒られてしまう。
「今度、掃除するときに見てみなよ」
キョンの一言は渚にとって希望に変わった。
翌日。
掃除の時間になって、渚は箒片手に校舎の裏に行った。
少年騎士団の活動拠点を、ぐるっと高い壁が囲っているのだが。
確かにキョンの言う通り壁に小さな穴が開いている。
これは行けると踏んだ渚は計画を練ることにした。


