Your PrincessⅡ

 翌日。
 空き教室に担任から呼び出され、シュロは怒られていた。
「チームで活動しなければならないところを一人で行動して森で迷子になって。卒業する気はなかったのかな?」
「そんなことはありません! 卒業する気はあります」
 シュロが大声で言うと、担任はため息をついて髪の毛を掻きむしった。
「悪いけど、卒業試験は不合格だよ。実家に帰りなさい」
「それだけは、勘弁してください」
 シュロは頭を下げる。
「俺、騎士団になるんです。絶対になるって決めたんです。何でもします。お願いします」
 シュロの熱意に、担任はどうしようかと考えを巡らせる。
「ところでさ、森の中からどうやって抜け出したの?」
「それは、天使がやってきて助けてくれました」
「天使?」
 話題を変えたつもりが、急にシュロがぶっ飛んだことを言い出すので担任は頭痛を覚えた。入学当初から、集中力がない少年だと思っていたが、ついには幻覚まで見るようになったのかと思ったからだ。
「金髪で青い目をした人が助けてくれたんです」
「…それって」
 担任は言いかけた言葉を途中で止めた。