Your PrincessⅡ

 日が暮れかかったので、シュロのチームは歩くのをやめて。
 身体を休めることにした。
 リーダーである少年が指示をして。
 焚き火の用意をする。
「明日は決戦だ。今夜はゆっくりと休んで。早朝に動くからな」
 こうしてシュロを含めた4人は眠りについた。
 …と思ったが。
 明け方、3人はシュロを残してその場から逃げた。
 疲れていたのか、シュロはチームメイトがいなくなったのに気づくことがなく。
 ずっとその場で寝ていたのである。

 シュロは鳥の鳴き声で目を覚ました。
 既に太陽は昇っている。
 ふああと欠伸をして目の前を見ると、誰もいない。
「あれ?」
 勢いよく起き上がって、近くを探してみたが誰の姿もいなかった。
「おい、みんなー。どこだ?」
 シュロが大声で叫んだが、返事はなかった。

 地図も方位磁石も持っていない。
 …持っていたところで、使い方がわかっていない時点で役には立たないのだが。
 シュロはとりあえず、前を進んでいくことにした。
 だが、歩けども歩けども森から脱出することが出来ない。
 途中、湧き水を見つけて喉を潤して、歩き回る。
 それでも、誰の姿を見つけることも出来ず。
 次第にシュロは疲れ果てて立ち止まった。

 岩の上に座り込んだ。
 一体、ここはどこなのか?
 今は何時くらいなのだろうか。
 汗をぬぐって、ふうとため息をついた。
 目の前の光景を何度も見ているような気がする。
「腹へったなあ」
 そう言うと、急に眠気が襲ってきた。
 シュロはうとうとし始めた。