城へ入り、ソルさんについていきながら辺りを見渡す
騒がれるかと思ったが、警備してる人自体がいねぇ
城の中も、まるで人払いをしてるみてぇだ
そうしてる内にある部屋の前まで来る
 
「では皆様、ここが国王への謁見室です」

ギィ…と扉が開き、進むと
奥に国王らしき人が

「国王、シオリ様のご家族を連れて参りました」
「うむ、ご苦労」

ソルさんは脇に移動し、国王と目を合わせてるのは栞

「決まったのか?」
「はい」
「ふむ、ならば親として挨拶せねばのぅ」

国王は栞から視線を外し

「ワシはこのジュノ国の王、ザキロと申す。其方達の名を聞いてもいいかの?」
「私は栞の父、桜井 幸。隣は妻の初」
「初めまして、初と申します」
「息子の楼です」
「次男の蓮です」
「栞の弟、紫音です」
「ふむ。さて、シオリとソルからは話は伺っておりますかな?」
「はい」
「では、単刀直入に申そう。シオリと共にこちらに住う者はいるかの?」

国王の言葉に俺と紫音は目を合わせ、国王と目を合わせる

「「俺達が」」
「レンとシオン、シオンはシオリの弟じゃったな。
 レン、お主はシオリとどの様な関係じゃ?」
「俺は…」