紫音side
俺は姉さんと同様に組から抜けた
今後どうするか…
姉さんが蓮と結婚したから離れないとって考えたけど
2人は一緒にって言ってくれた
とりあえず、それぞれのやりたい事が見つかるまでは、まだ桜井家にいる

姉さんが朝の鍛練を終えたら俺に会いに来るのが毎朝の日課
いつもの様に、目覚める頃に姉さんが襖の前に

「紫音」
「起きてるよ」

スッと襖が開くと

「おはよ、紫音」
「はよ」

…あれ

「姉さん?」
「ん?」
「何かあった?」

何か、いつもと雰囲気が違う
それに服が違う

「支度したら、広間に来て」
「え、…うん」

何だろ、戸惑ってはいたけど…、嫌な感じはしなかった

「さっさと支度しよ」