登校すると待ち受けていたキャッチボール。

ボールはもちろん私。

みんなが私を押しつけ合う。

だが感情を消し、

決して逆らわず身を任せていればすぐに飽きてくれる。

音を捨てた私には簡単なこと。

悪意が耳に入ってこないのはずいぶんと楽だ。