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学校帰り、駅前で聞こえてきた一瞬の鼻歌。

すぐに振り返るも、誰の音だか分からなかった。

見事、その音に一目惚れしたのだ。

俺も人にそんなふうに思われたいって歌手活動を始めた。

それ以降聞くことが無くなった音。

だから最初に聞いたあの場所で歌ってたんだ。

また俺の一番好きな音に出会えないかなって。

あわよくば、
その人に俺の音を好きになってほしいって。

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