「ユウも、二人と接する時は優しくって、楽しそうで微笑ましいですよ。ユウもきっといいお母さんになりますね」

その時と、その後はお察しください。

実は初めて好きになった人が、旦那さんになるという事態に結構気持ちが慌ただしくて大変だったりしますが、そこは歳上な旦那様なのでしっかりリードしてくれちゃうし、早々に私が恋愛初心者なのは把握されたので、ベイルさんは多分結構手加減してくれてると思う。

それも、今日までですが……。


明日はいよいよ、結婚式です。

これからは、プロポーズしてくれたベイルさんのお屋敷で一緒に暮らすわけで。

明日が、初夜なわけです……。

現代日本にいたので、この歳ではしっかり耳年増状態で、経験なくとも知識はあるって感じの私は徐々に緊張していたのだけれど、明日に備えてのメイドさんたちによるエステによって、半強制的に眠りの世界に送られたのだった。

晴れた挙式当日、私は控え室で綺麗に着飾った花嫁姿で呼ばれるのを待っていた。

ノックの後、ミレイド家一同が仕上がりを見に来てくれた。


「ユウ姉様、すっごく綺麗よ! ベイルおじ様、綺麗すぎて言葉をなくすわ!」



それはそれは、盛大に褒めてくれるジェシカちゃん。それを頷いて見守る笑顔のマリアさんにアラル君。