「い、行かないっ!」

反抗されて頭にきてしまった僕は

「救急車を呼ぶからそこで待ってなさい。」

と腕を掴んでいった。

「やだよ。」

涙ぐんだ声でそういうキミに僕は

「なんで!?」

問い詰めるように聞いてしまった。だがキミはもう諦めてしまったらしく

「このことは誰にもいわないいいね。」

僕が返事しようと持ったのだが僕の返事を聞かないまま

「私ね、もう死ぬの。」

そう、一言だけ言った。

「え?う…そだよな?」

辛そうに顔をしかめるキミを見て嘘をついていないことを感じ取った僕は

「なんで?なんか理由があるのか?」

キミは少し間をおいてから

「仕方ないわ。余命だもの。」

よ…めい?

「まさか診察を受けてるのか?それで余命って?」

「私は余命があろうとなんだろうと最後まで楽しい学生生活を送るわ。だから大丈夫なんだけど…」

まさか、あんな楽しそうに行きていたキミに!?