マンションの二階下に住んでいた園長先生の部屋の前に着いた俺と兄貴は、もうすでに涙で顔がクシャクシャになっていた‥‥。





淋しさ、不安、そしてやっと頼れる人の近くに来れた安心感‥‥‥




扉の新聞入れに顔を突っ込んで、ありったけの声で二人で叫んだ‥‥‥








兄貴・嵐士:『園長せんせぇ~~!!!お父さんとお母さんが帰ってこ~へ~ん‥‥!!!』






何回も何回も叫んだ‥‥‥しかし、何故か出てきてはくれなかった‥‥‥







後で聞いた話だと、その時にはもう園長先生は引越ししていたのだった‥‥‥