そして、オカンに二回捨てられた俺たちは、その理由などわかるはずもなく、またオカンを失った寂しさで毎日過ごしていた。 大人になってから親父に聞いたのだが、一度目にオカンが出て行った時に追いかけた男を、また追いかけて出て行ったのだと‥‥‥‥‥ 聞かされた時は、自分も大人だったし、 〔おいおいオカン、やってくれたなぁ〕 と、軽く受け入れる事は出来たが、幼少期にはなかなか忘れる事が出来ない事件だった‥‥‥‥