〔もしかしてお母さんなんかな‥‥?〕 そんな淡い期待を考えたか考えてないか‥‥‥‥そんな事より、大人のいない部屋、そして憔悴しきっている俺は前向きな考えなど出来るはずもない‥‥‥ 〔誰か来た‥‥‥怖いよ‥‥‥‥助けてよ‥‥‥‥〕 と言うのが本音だった‥‥‥。 すると兄貴がおもむろに玄関に歩き出した。そして、小さな足台に乗り外の人間を確認する‥‥ 慌てて兄貴が扉を開けた‥‥‥ お父さんだった‥‥‥‥