例え、相手が覚えていなくても自分が覚えていられるように…

って思ってたのに!思ってたのに〜

「はい、カットー」

レコーディングスタジオにその声が響き渡る。

「いつも良いけど今日は特段すごかったね〜。奈乃花ちゃん」

「ははっ。きのうはやくねたからかなぁ〜?」

「そうなの??」

「はい、多分」

なわけ無いじゃん。昨日寝たのは3時だし。

ただ、ただちょっと昔の私にチョー似てたから感情が入りすぎてリアルになっちゃっただけ。