「なのちゃ〜ん!」

お花畑が広がる中ふわっと後ろを向くとそこにはいつも貴方がいた。

私の作ったシロツメクサの冠をつけて、彼はいつもシロツメクサを届けてくれる。

「またこれで、冠作ってね。」

「うん。」

「じゃあ約束しよう。」

野原の中二人で交わした約束はいまだにずっと忘れられない。

だから、今でもシロツメクサを使って冠を作り続けている。