8月25日(前編)

だって水樹くんとの関係は秘密。


「そっか。じゃ、よかった」

と言った朝陽と目が合うと「紗良、」と名前を呼ばれた。

そのまま近づいてくると朝陽の指が前髪に触れる。


「ごめんな?あんな思いさせて」

「……朝陽?」

急にどうしたんだろう?

「俺、紗良のこと守りたい。もう二度とあんな思いさせないから……幼馴染としてじゃなくて1人の男として見てほしい」


そう言うと前髪を少し上げられ、久しぶりに朝陽と瞳が絡んだ。

久しぶりにちゃんと見た朝陽の顔は大人びていて、中学の頃より一段と整っていた。


「紗良にこの前髪は似合わないよ」

と優しく微笑む朝陽。