8月25日(前編)

「水樹くん、」

すると体を起こし、力なく笑う水樹くん。

「紗良ちゃんどうしたの?」

「…姿が見えたから追いかけてきた」


そう言うと水樹くんは再び机に項垂れる。

「俺、この試合に懸けてたんだよね…」

懸け?何を…?


「でも負けた…。あの長谷川ってやつ強すぎ」

朝陽は小学生の頃からバスケしてるからね…それなりに強いとは思う。


だけど、水樹くんだって負けてなかった。


「さっき長谷川に何言われてたの?告白でもされた?」

「えっ…」

「紗良ちゃんが好きなのってあの幼馴染なんでしょ…」