8月25日(前編)

「じゃ、普通に接して?避けないでさ」

「……それは…」


それとこれとは別というか…。


ふと向けた視線の先に水樹くんの姿が見え「朝陽、ごめんっ」と言い残し体育館を飛び出した。

水樹くん…!


お疲れ様、の一言ぐらい言わせてほしい。

わたしは無我夢中で走った。

こんな全速力で走ったのは久しぶりで気持ちがよかった。


てっきり3階に行ったのかと思ったけど、水樹くんがいたのは教室で…

1人寂しく机に項垂れていた。


声をかけていいものか迷ったけど、ここまで走ってきたこともあり、そっと名前を呼んだ。