8月25日(前編)

ふぅ…これで寝れる。

それにしても平野くんはすごいな。

わたしの体調に気づいてくれるなんて。


…水樹くんは…?

何も気づいてくれなかったのかな…

ってさすがにそこまで求めるのはおかしいよね。


ましてや昨日あんな感じだったしね。


とにかく今は何も考えないようにしよう。

と意識を緩めると、おでこに冷たい感触が。


はぁ…気持ちいい…。

どうやら先生が冷却シートを貼ってくれたようだ。


「ありがとうございます…」

そう言うのが精一杯でそのまま眠りについた。


「どういたしまして」

意識が飛ぶ寸前に聞こえた声は、どこか水樹くんの声に似ていた気がした。