8月25日(前編)

それをわかっててそういうこと言ったんならひどすぎる。


「本当は気持ち、迷ってるんじゃないの?」

「迷ってなんかないっ」

いつだってわたしは水樹くんだけなのに…。


「もういい…帰る」

今度こそ水樹くんの家を出ることができた。

けど、外はいつの間にか土砂降りになっていて…


家に着く頃にはずぶ濡れに。


そんなわたしの姿を見たお母さんは驚いていたけど、それに対応できるほど気持ちに余裕なんてあるわけもなく…

帰るなり部屋に閉じこもった。



水樹くんのバカ…。

いつもわたしの気持ちなんて読みとるくせに。

どうしてこういう時はわかってくれないの?


……こんなに好きなのに。


「…はぁ……だるい」

気が抜けると体のだるさが一気に襲った。