8月25日(前編)

ほんとにいいのかな?

今ごろ騒ぎになってるんじゃないのかな?…


特に女子とか。

「わたし帰るから水樹くんは打ち上げ戻っていいよ?なんか…ごめんねっ」

と慌てて立ち上がりリュックを背負うと「紗良ちゃん、」そう言って腕を掴まれた。


見ると水樹くんの瞳が真っ直ぐわたしを見ていて…

思わずドキッとしてしまう。

「突き指…大丈夫だった?」

「え…なんで…?」

どうして知ってるの?


「気づいてないとでも思ってたの?」

と突き指した小指に視線を向けるなり深くため息をつかれた。


「これ、あいつが手当てしたんだ?」

そう言うと再び視線が戻ってきた。

「うん…あ、でも大丈夫だよ?朝陽が言うには軽い突き指らしいからすぐ治るって」

「紗良ちゃんさ、それわざと言ってんの?」

「え…わざと?」