8月25日(前編)

「でも、また来年もあるし!来年はきっと勝てるよ。その気持ちさえうまくコントロールできれば水樹くんに勝てるはずだから」

「…紗良って…っぷ」

「な、何で笑うの?」


いきなり笑われるから戸惑う。

本気で励ましてるつもりだったんだけど。


「ほんとに水樹の彼女?普通だったら来年も彼氏に勝ってほしいって思うんじゃない?そこ」

「っ…わたしは朝陽に元気に「わかってる…わかってるよ、ありがとう」」

言葉を遮ってそう言った朝陽は、優しく笑い頭を撫でてきた。


きっと、来年もわたしは水樹くんと朝陽のこと、同じくらい応援するんだろうな。


「いつまでイチャつくつもり?」

…えっ!?

声のしたほうを見ると、壁に寄りかかる水樹くんの姿あった。


「み、水樹くんっ?なんで!?」

と思わず立ち上がってしまう。