8月25日(前編)

「紗良、苦手だもんね?こういうところ」

「苦手っていうか…なんか疲れちゃった」


この疲れは何だろう?…

気だるい感じ?


「あーぁ…水樹にバスケでも負けるとはな〜。あれ、絶対隠れて練習してたに違いない」

と無理して笑う朝陽に胸が痛む。

「朝陽、無理して笑わなくてもいいよ?」


そう言うと笑顔が消えていく。


「かっこ悪いよね、俺。だってあんなに勝つ勝つ言っててこのザマだもんね…ださいわ〜」

「そんなことないよ。朝陽はかっこよかったよ?試合には負けたけど、気持ちは誰よりも勝ってたと思うし」

「なんかさ…後半、その気持ちが邪魔したんだよね。水樹にシュート決められるたびに焦る気持ちが強まったっていうか…」

「うん」

「焦れば焦るほどシュート外すしさ〜…まじで水樹には完敗だった」


そう言うとチラッとわたしに視線を向けて俯いた。