残念ながら試合は負けてしまったけど、やりきった感はあるから悔いなしだ。
ただ…小指の痛さがどんどんと増していく。
見ると青く腫れてきていた。
これは完全に突き指だ。
酷くなる前に保健室に行こ。
和子にはトイレに行くと嘘をつき、体育館を抜け出すとすぐに「紗良、」と呼び止められた。
「朝陽っ?」
呼び止めたのはなぜか朝陽。
「突き指したんじゃないの?」
「なんで…」
わかったの?…
「見せて?」
と手を掴まれ、小指を見るなり「痛そう…」と顔が歪む。
「保健室行こ」
そう言って歩き出す朝陽に待ったをかけた。
「朝陽、バスケの試合は?」
「試合まではもう少し時間あるから大丈夫」
ただ…小指の痛さがどんどんと増していく。
見ると青く腫れてきていた。
これは完全に突き指だ。
酷くなる前に保健室に行こ。
和子にはトイレに行くと嘘をつき、体育館を抜け出すとすぐに「紗良、」と呼び止められた。
「朝陽っ?」
呼び止めたのはなぜか朝陽。
「突き指したんじゃないの?」
「なんで…」
わかったの?…
「見せて?」
と手を掴まれ、小指を見るなり「痛そう…」と顔が歪む。
「保健室行こ」
そう言って歩き出す朝陽に待ったをかけた。
「朝陽、バスケの試合は?」
「試合まではもう少し時間あるから大丈夫」



