8月25日(前編)

「さっきのは冗談だから気にしなくていいよ」

と鼻で笑われ、再び視線がスマホに戻る。


その途端、何かが胸に突き刺さる。

「…っ…」

バカみたいだ。


あんなこと言ったのがバカらしい。


「帰る。これ、ありがとう」

と無理矢理タオルを水樹くんに押しつけると部屋を出た。


わかってる、悪いのはわたし。

だから水樹くんが冷たく接するのだって当たり前なんだ。


だけど…

わたしなりに心に決めたつもりで誘ったことを、軽く拒否られたことはかなりショックで…

プライドというものを傷つけられた。


この気持ちはどうしたらいいの?


「待って、」

とすんなり玄関で捕まってしまう。