8月25日(前編)

気づくと勢いよく立ち上がった沢田先輩がいて…

何も言わずにそのまま出て行く元カノさん。


「紗良ちゃん大丈夫っ?」


と沢田先輩が慌てた様子でオドオドしていた。

顔……


いや、何かもう色んなところが冷たい。

多分、水か何かを元カノさんにかけられたんだろう。


こんなことって現実でも起こり得ることなんだな〜。

「紗良ちゃん…」

と沢田先輩の声にハッとする。


「大丈夫です!気にしないでください」

そう言ってハンカチでとりあえず顔を拭く。

はぁ…周りの視線が痛い。

あんなことされたら引いた目で見られるのは当然だろう。


「ほんとごめん…俺のせいで」

と力なく謝る沢田先輩に「帰りましょ?」と声をかけた。


とりあえず早くこの視線から逃れたい。