おでこに手を伸ばしかけた時、誰かの腕が伸びてくるのが見えた。
「ごめんっ、大丈夫だった?」
と前髪に触れる誰か。
多分、扉をぶつけた人だろう。
「えっと…夏目、さんだっけ?」
そう言って顔を覗き込もうとしてきた時「いいよ、行こ」と言ったのは水樹くん。
「あ〜でも……本当ごめんっ」
それだけ言うと水樹くんを先頭に帰って行った。
ジンジンと痛むおでこに手を飛ばしてため息をつくと胸が痛んだ。
『いいよ、行こ』と言った水樹くんの声がこだまする。
…別にいい。
心配なんてされたくもないし。
「ごめんっ、大丈夫だった?」
と前髪に触れる誰か。
多分、扉をぶつけた人だろう。
「えっと…夏目、さんだっけ?」
そう言って顔を覗き込もうとしてきた時「いいよ、行こ」と言ったのは水樹くん。
「あ〜でも……本当ごめんっ」
それだけ言うと水樹くんを先頭に帰って行った。
ジンジンと痛むおでこに手を飛ばしてため息をつくと胸が痛んだ。
『いいよ、行こ』と言った水樹くんの声がこだまする。
…別にいい。
心配なんてされたくもないし。



