8月25日(前編)

それからあっという間に時間は過ぎ、沢田先輩とバイト先を後にした。

今日は日曜日だったこともあり、夕方の街はまだ賑わっている。


側から見た人たちは、沢田先輩とわたしをカップルとして見てたりするのかな?

なんて思うと水樹くんに申し訳ない気持ちが。


これって水樹くんを裏切ってることになるのかな?…

事後報告になるけど、このことはちゃんと水樹くんに伝えて謝ろう。


なんて思っていると沢田先輩の声がした。

「そこのカフェにいるみたい。大丈夫?」

「緊張マックスですけど…大丈夫ですっ」

「じゃ、手繋がせてね」

そう言うと沢田先輩の手と繋がれた。


緊張…?ドキドキ…?

これはどっちなんだろう。


水樹くんとはまた違う沢田先輩の手。

うん、これはやっぱりちゃんと水樹くんに謝ろう。