8月25日(前編)

後でちゃんと謝ろう。


「じゃ、俺帰るね?」

と水樹くんが笑う。

「あ、うん。気をつけて」

「また明日」

そう言うと帰って行った。


水樹くんの背中を見送っていると、何も言わずに横を通り過ぎる朝陽に声をかけた。

「朝陽っ……ごめんね」

嫌な思いをさせたのは事実だ。


「別に……でもああ言うの見せられるとかなりイラつく」

「朝陽…」

「だから俺にそういう顔はダメだって…。もう怒ってないから、ね?」


そう言うといつもの朝陽の笑顔が向けられた。

「うん。わたし、ほんとに朝陽とクラスが同じで嬉しかったから…またよろしくね?」

「おう!じゃ、また明日な」


と片手をあげると家に入って行った。