8月25日(前編)

「…え?」

人を憎い…?

「なんてね?心配ありがとね。でもほんとに俺は大丈夫!さ、戻ろ」

と背中を押される。


沢田先輩…きっと何か悩んでる。

やっぱりわたしなんかじゃ頼りにならないよね。


それからもずっと沢田先輩が気になって仕方なかった。

そして、何事もないかのように仕事をこなす姿を見て複雑な気持ちにもなった。


いつか、沢田先輩の力になれたらいいな。

たくさん相談に乗ってもらい助けてもらってきたぶんの恩返しがしたい。


だけど、それは難しいのかもしれない。

沢田先輩みたいなタイプの人間は自分のことを滅多に口にしないから。

その証拠に単純な情報以外、沢田先輩のことを何ひとつとして知らない。