8月25日(前編)

もうさすがにバレるよね。

言い逃がれなんてできないや。


「はい。チョコちょうだい?」

と手を伸ばされる。

だ、大丈夫かな?…

味も自信ないし、形も悪いし、ラッピングもイマイチだし…


「自信ないの…」

「うん。それでも欲しい」


そう言われ、ゆっくりと箱を手渡す。

「あのっ、その…箱が変形してるのには理由があって「いいよ、何も言わなくて。わかってるから」」


せめて言い訳ぐらいさせてほしかったのにな…。

はぁ…きっと、わたしのチョコが一番ひどいだろう。


申し訳なさと恥ずかしさから俯いたままでいると「うん、普通に美味しいよ」とお世辞の言葉が降ってきた。