2人が何を話しているのかは聞こえなかったけど、そのやり取りは何となくわかる。
時折笑い合いながら会話をする2人を見ていると普段からの仲の良さが伝わってくる。
そして、彼女から小さな箱が差し出され、それを笑顔で受け取る水樹くん。
「……帰ろ」
はぁ…やっぱり無理だ。
来なきゃよかった。
踵を返し、来た道をトボトボと歩く。
バレンタインデーなんて嫌いだ。
リュックから取り出したチョコに、そっと視線を落とした。
走ったせいかラッピングが余計に乱れて、箱も変形していたりで…
とても渡せる見た目ではない。
だからやっぱり渡さなくてよかったんだ。
時折笑い合いながら会話をする2人を見ていると普段からの仲の良さが伝わってくる。
そして、彼女から小さな箱が差し出され、それを笑顔で受け取る水樹くん。
「……帰ろ」
はぁ…やっぱり無理だ。
来なきゃよかった。
踵を返し、来た道をトボトボと歩く。
バレンタインデーなんて嫌いだ。
リュックから取り出したチョコに、そっと視線を落とした。
走ったせいかラッピングが余計に乱れて、箱も変形していたりで…
とても渡せる見た目ではない。
だからやっぱり渡さなくてよかったんだ。



