沢田先輩には気持ちがお見通しだから困る。
「また来年渡します」
そう言ってリュックをおろすと「何言ってるの?」と顔を覗き込まれた。
「今日はまだまだ終わらないよ。バイト終わってからでも遅くはないはずだよ。本当なら今すぐにでも!って背中押してあげたいけど、さすがにそこまではね…」
「でも水樹くんもバイトだと思うし…」
「じゃ、バイト終わったらまたダッシュだね?」
と笑われた。
…そっか。
水樹くんのバイト先までダッシュすれば間に合うかもしれない。
きっと、わたしのチョコが一番最後になるだろうけど…それはそれで違う一番ではあるのか。
「わたし、終わったらダッシュしますっ」
そう言うと「それでこそ紗良ちゃん」と頭を撫でられた。
「また来年渡します」
そう言ってリュックをおろすと「何言ってるの?」と顔を覗き込まれた。
「今日はまだまだ終わらないよ。バイト終わってからでも遅くはないはずだよ。本当なら今すぐにでも!って背中押してあげたいけど、さすがにそこまではね…」
「でも水樹くんもバイトだと思うし…」
「じゃ、バイト終わったらまたダッシュだね?」
と笑われた。
…そっか。
水樹くんのバイト先までダッシュすれば間に合うかもしれない。
きっと、わたしのチョコが一番最後になるだろうけど…それはそれで違う一番ではあるのか。
「わたし、終わったらダッシュしますっ」
そう言うと「それでこそ紗良ちゃん」と頭を撫でられた。



