例の木曜日だって…
もうただの木曜日だ。
聞くと水樹くんのバイト先は人手不足らしく、木曜日に休みを取るのは難しくなったらしい。
まぁ、別にいいんだけどさ。
「紗良、渡せた?」
昼休みギリギリに与田くんと戻ってきた千波が、水樹くんに聞こえないようにそっと聞いてきた。
頭を横に振ると「なんでっ?」とやや大きめの声を出された。
周りの視線を一瞬集めたけど、その中に水樹くんの視線はなかった。
「今日バイトだよね?いつ渡すの?」
「……もういいかな…自信なかったし」
「もったいないって。水樹なら喜んで貰ってくれるはずなのに」
それはわたしだってわかっている。
どんなにセンスがないチョコでも水樹くんなら受け取ってくれると。
もうただの木曜日だ。
聞くと水樹くんのバイト先は人手不足らしく、木曜日に休みを取るのは難しくなったらしい。
まぁ、別にいいんだけどさ。
「紗良、渡せた?」
昼休みギリギリに与田くんと戻ってきた千波が、水樹くんに聞こえないようにそっと聞いてきた。
頭を横に振ると「なんでっ?」とやや大きめの声を出された。
周りの視線を一瞬集めたけど、その中に水樹くんの視線はなかった。
「今日バイトだよね?いつ渡すの?」
「……もういいかな…自信なかったし」
「もったいないって。水樹なら喜んで貰ってくれるはずなのに」
それはわたしだってわかっている。
どんなにセンスがないチョコでも水樹くんなら受け取ってくれると。



