8月25日(前編)

ーー次の日…

朝礼が終わると、すぐに廊下に呼び出された。

もちろん相手は担任の先生。


「夏目、昨日の約束はどうした?嘘だったのか?」

全く…こんなはずじゃなかった。


昨日あれだけ庇うと言っていた千波がまだ来ていないのだ。

それも、まさか朝から呼び出されるとは予想外の展開。

「聞いてるのか?何か言ったらどうだ」

「……すいません…」

確かに約束を破ったことは悪いと思っている。


だけど、どうしても前髪だけは切れない…。


「先生、紗良の前髪は特別許可出てますよ」

えっ…朝陽?…