「奈々もイジメられてたんだよね。前の紗良ちゃんみたいに性格も暗かったし」
…そうだったんだ。
それじゃ、奈々ちゃんの気持ちはよくわかる。
「だけどその時の俺は奈々のこと、見て見ぬふりしかできなかった。好きだったのにだよ?まじダサいよね…」
「…そんなこと…」
ない、とは決して言えない。
「そんな奈々を救ったのは俺の兄貴でさ…。そりゃ〜助けてもらった兄貴に惚れるよね。それが普通だもんね」
「お兄さん?」
水樹くん、お兄さんいたんだ…?
「2個上。その兄貴と付き合うようになったんだけど、俺の兄貴って本当女癖悪くて…奈々も最初は我慢してたみたいだけど、限界がきたみたいで泣いてたんだよね」
「……」
「その姿を見た時、俺が奈々を守ろう!って思った。だけど、奈々が求めていたのは俺じゃなくて、いつも兄貴だった」
…そうだったんだ。
それじゃ、奈々ちゃんの気持ちはよくわかる。
「だけどその時の俺は奈々のこと、見て見ぬふりしかできなかった。好きだったのにだよ?まじダサいよね…」
「…そんなこと…」
ない、とは決して言えない。
「そんな奈々を救ったのは俺の兄貴でさ…。そりゃ〜助けてもらった兄貴に惚れるよね。それが普通だもんね」
「お兄さん?」
水樹くん、お兄さんいたんだ…?
「2個上。その兄貴と付き合うようになったんだけど、俺の兄貴って本当女癖悪くて…奈々も最初は我慢してたみたいだけど、限界がきたみたいで泣いてたんだよね」
「……」
「その姿を見た時、俺が奈々を守ろう!って思った。だけど、奈々が求めていたのは俺じゃなくて、いつも兄貴だった」



