8月25日(前編)

誕生日か…

水樹くんの姿を思い出す。


水樹くんの木曜日はわたしのものだと思ってもいいんだよね?

そんなのいくらでもあげる、って言ってくれていたもん。


夏休みが明けたら、これまで通りの木曜日を過ごせるはずだ。

だから夏祭りのことは何も気にすることないよね?


もしかしたらわたしの考え過ぎなのかもしれない。

だっていつの日か水樹くんは言っていた。


友達付き合いを大事にすること、女子と会ったりすること…

きっと、夏祭りもそれだ。


無理矢理ではあったけど、そう思い込むことで気持ちが軽くなれた気がした。