8月25日(前編)

やっぱり水樹くんの笑顔は癒される。

すごく……好き。


「ちょっと浜辺歩かない?」

そう言うと水樹くんは立ち上がり、ズボンについた砂を払う。


ここにジーっといてもつまらないもんね。

わたしも立ち上がり砂を払うと、水樹くんと並んで歩く。

「そういえば紗良ちゃんもう少しで誕生日だよね?」

え、どうして知ってるの?


8月25日はわたしの誕生日。

「紗良ちゃんのことなら何でも知ってるよ」

「そうなの?」

それはすごい…!

と素直に感動してしまう。

「ってのは冗談。ほら、入学式の日に生徒手帳拾ったの覚えてる?あの時に見てたから、それでね」