私は1人じゃない




祭り会場から少し離れた細い路地。


「話ってなに?」
「杏衣ちゃんって、蓮と付き合ってるの?」



「付き合ってない」
「でも学校でずっと蓮と一緒にいるよね」


「そんなことないと思う」
「だったらさなんで蓮とベタベタするの?」


「ベタベタ?」
「腕組んだりしてうざいんだよね」


私からしたことじゃないって。


蓮からしたことだし距離感バカだし。


私だって離れたいと数え切れないくらい思ってることだよ。


「うざいからなんなの?」
「蓮と離れて欲しいんだよね、話してほしくない」


「分かったよ、もう戻るから」
「それって蓮のところに行くんでしょ!私たちの話聞いた!?」


肩を押されて壁に強く当たった。


もう逃げ場所がない。


女子5人組によって完全に囲まれている。


「ホテルに戻るからどいて」
「どかない」


「なんで、蓮とは話さないって約束した」
「班でも一言も喋らないで、喋ったらどうなるか分かる?」



「どうなるの?」